どうやら海堂と仲直り出来たは安心しながら夕食のスープを啜っていた

「嫌ですわさん、あなたあれからずっとニヤけてますわよ〜?」

冷やかすようにの親友、が言う

「うっ…うるさいなぁ〜///
 別にいいじゃない!」

「いやぁ〜vv別に悪くはないけどさ〜
 二人してなんか嬉しそうな顔してるからさ〜
 愛を感じるわぁvvv」

「え…?二人??」








合宿MAKE LOVE☆3








‘何を言っているのかわからない’という顔をすると
の視線がの顔から離れの背後へと移動するのがわかった
それに気付いたもくるっと振り返ってみると
の視線の先には海堂が座っている事に気付く
ぶっきらぼうな顔をしながらもいつもとは違うオーラが彼から流れていた
なんだか「温かい」オーラが…
それを見たはくるっと再びを目の前にし少し頬を染めた

「ほらね〜ん??」

がいやらしい笑みを浮かべながら言った

「うっ…うぅ〜///」

恥ずかしくなって手に顔を埋める
するとが思い出すように声を上げた

「あっ!」

「え?」

「そうだ〜今夜もぉ〜っとラブラブになれるかもね〜vvv」

「え!!な、何で??(汗)」

「え〜、もしかして忘れたの〜?今日のスケジュール」

「今日のスケジュール…?」

食堂の入り口の近くに張ってあるスケジュール表のほうを見る

「何かあったっけ?」

「あらやだ本当に忘れてる」

「?」

ますますわからないは眉間にシワをよせた

「も〜バカね〜
 今夜はキモだめしでしょ!」

「………」

暫く無言になり3秒後「あぁ!」っと思い出す

「そ〜いえばそんなのあったっけ…」

「そうよ!それにキモだめしなんて言ったらあれでしょ!」

「あれ…?」

(はて?あれとは?
 ………)

「も、もしかして相手に『きゃ〜』とか叫んで
 抱きついたり手繋いでもらう『あれ』でございましょうか?さん…」


「その通り!!もちろんですわよさん!!」

ざわざわ

確かめ合うかのように手を取り合いながら
勢い良くハーモニーをかもしだしながら(?)立ち上がったものの
食堂のざわめきで自分達の状況を思い出し
焦りながら再び席につく、そして「「コホン」」と我に戻る

「で、でもちゃん…ペアーはくじで決まるんでしょ?
 それに女子テニス部も参加するし…
 私が海堂君に当たる確率なんてすごく低いんじゃ…?」

「その事なら心配ないわ!!だってあなた達には完全無欠、
愛の力があるのですもの!!」

「………(汗)」

少し親友の発言に呆れたに何も言い返せなかった
それを表情で読み取ったはさっきとは違う優しい笑顔で
目を輝かせながらポンッの肩に手を置いた

「大丈夫!そこんとこは私に任して!」

不安そうなだったが自然との言葉に安心した
いつも助けになってくれる大切な親友にまた頼ってしまう事を恥ずかしく感じ
同時に頼れる事を嬉しくも思い
申し訳なさそうに小さく頷いた






―そして夜―

「よぉ〜し、青学テニス部集まれ〜!!」

竜崎先生の声を聞きつけて部員達がゾロゾロ集まってくる
そして乾が眼鏡を光らせてキモだめしの説明を始めた

「ルールは簡単、先ず男女でくじで決めたペアを組み林の中に入ってもらう。
 林をぬけたら、湖に一本だけ柳が立っている。
 その木の下に置いてあるテニスボールを一個だけとって、ここのスタート地点まで戻ってくる事。」

‘わかったかな?’と問うと全員‘はい!’っと元気良く返事をした
皆もこのキモだめしを楽しみにしているようだ

ピリラリ〜ラリリリ〜リリ♪

誰かの携帯がなって、着メロが流れ出す
そしてその曲を聴いて誰もが固まる
曲はその場にいた誰もが懐かしく思うような
あの
美少女戦士セーラームーンのオープニングテーマだったのだ
すると無表情で立っていた乾が「あっ」と慌ててポケットに手を突っ込み
その曲を流している携帯を取り出した

(((((((((((((あんたのかーーーーーーい!!!!!!)))))))))))))

と、その瞬間誰もが心の中でツッコミを入れた
お構いなしに電話に出た乾は何やら嬉しそうに話している
数秒後話がすんだのか、パチッと携帯を切った

「向こうも準備が出来たそうだ、俺達もそろそろくじびきを始めよう。
 まずは男子のくじびきを行なう。」

そして皆がぞっとするような笑みを浮かべた
するとどこからでもなくが箱を抱えながら現れた

「は〜い、じゃあ一列に並んでくださ〜い!!」

それを見たは唖然とするしかなかった

がくじびき当番だったなんて聞いてないよ!?)

男子が全員並んで順番にが持っている平べったい箱から
次々と確りと折られた紙を引いていく
箱にはフタが無く箱の中の紙は全部見えている

男子が引き終わった後、次に女子が一列に並んだ
暫く立ち、の番がやって来た
箱の中を見ると驚く事に
折られた紙が全部箱の周りにのけられていて
何もないその中心に一枚だけ紙が置いてあった
いかにも‘取ってくれ’と言う感じに置かれたその紙を見て
は困ったようにを見上げた
彼女はウィンクをして‘早くとりなよ’と言い
は少し戸惑ってその紙を持って行った

そしてまもなくペアのアナウンスが始まった
番号を呼ばれて次々とペアが決まって行く
そしていよいよ…

「12番!」

は手元を見た
小さな紙切れには「12」と印刷されていた
少し心臓の鼓動を早めて前に出た
すると…

「あっ!!俺12番っす!!」

後から出てきたのは海堂ではなく桃城であった
だ、ラッキーvv’っと笑いながら駆け寄ってくる彼と少しガッカリした

(やっぱそんな都合のいい事ないよね…)

だがその瞬間

「桃〜!嘘付いちゃいけないにゃ〜!12番はこの俺だもんね〜!!」

「いや、違うっすよ!12番は俺っすから!」

桃城に続いて菊丸と越前までが出てきた
3人とも自分が12番だと喧嘩をし始める

「二人とも何言ってるんすか!?俺が最初に12番だって言ったじゃないっすか!
 後から出てきて12番だなんて言っても誰も信じませんよ?」

「いいや!桃は嘘ついてるにゃ!!俺が真の12番でちゃんのパートナーなのにゃ!」

「先輩達は二人とも間違ってますよ、本当は2番なのに2の前に1でも書いたんじゃないっすか?
 先輩のパートナーは俺っすよ?」

だんだん誰が本物なのかわからなくなってくる
そして不安になっていく

(私キモだめしできるのかな…)

暫く続きそうな喧嘩に
が出てきて止めに入る

「ちょっと、喧嘩しないでよね!?
 他の皆まだペア組んでないし、待ってるんだから!
 一番手っ取り早い決着の付け方あんだからさっさとしなさいよ!」

「「「一番手っ取り早い決着の付け方?」」」

3人が一瞬喧嘩を辞め、ハモッた

「そ!くじに12番が3枚なんて入ってないんだから
 皆に持ってるくじを見せたら本物の12番がわかるでしょ?」

当たり前の事を言ったまでだが
それを聞いた3人がなんだかあまり気がのらないよう
どっちかと言うと、なんだか焦り気味でとても怪しい…

「あ、そ、そうだな!それが一番早いよな!
 じゃあ越前、お前から見せろよ!お前の「12番」を!」

「え゛!い、いや、ここはやっぱ最初に言い出した桃先輩が見せるに決まってるじゃないっすか!!」

「にゃはは〜♪これな〜んだ??」

菊丸が急に笑いながら何やら紙切れを持って小躍りをしている
すると桃城が自分のポケットに手を当てて「あ゛!!」と声を上げた
どうやら菊丸が持っているのは桃城のくじらしい
菊丸はそれを取り替えそうとした桃城を素早くよけて
折られていたくじを開いた

「え〜と何々〜?桃は16番だにゃ〜!」

「あ゛ぁ゛〜〜〜!!!(泣)」

「そして菊丸先輩は…」

「え?」

菊丸が振り向くといつの間にか越前が立っており
手の中には菊丸のポケットから取ったくじがあった

「菊丸先輩も残念でしたね、19番っす。
 先輩とはペアー組めませんね?」

ニヤリと笑って半泣きになっている菊丸から逃げる越前だが
前を見ないで走っていた為乾に突撃してしまった

「で?越前のくじは12番なのかな?」

「あ…」

突撃したショックで少し唖然としていると
乾が素早く越前の胸のポケットからくじを取った
そして開くと…

「越前も残念だったな、14番だ」

3人とも悔しそうに「チクショウ!!」と叫びながら諦めて身を引いた
は未だにパートナーがいないまま立っていて
それを見たが声を上げた

「んで?本物の12番は出てこないわけ?」

すると部員達の固まりの中からある男が一人前へ出た
手には確かに「12番」と印刷されているくじを持っている
誰もが待ちに待っていた本物の「12番」:の彼氏、海堂薫だ
海堂はを見て、少し照れくさそうに俯き「よろしく」と小さく言った






ペアが全員決まった後
今度は次々とそのペアが林の中へと入って行った
そして度々悲鳴を上げる女達の声が聞こえてくる
それを聞いたは今ごろになってながらも重用な事に気付いた
そう…彼女はオバケとかが
まったくダメだったのだ

(ヤバイ!!!私全然こ〜ゆ〜のだめじゃん!?生きて戻ってこれるの!?)

「よし、次のペア入っていいぞ」

焦っている間もなく、とうとうと海堂の番がまわって来てしまった
は少し顔を青ざめてスタスタと中へ入って行く海堂に続いた

その頃の日はもうすっかり沈んでいて
林の中は真っ暗だった
2人は星と持たされた小さな懐中電灯で照らされた道をどんどん進んでいく

「か、海堂君」

沈黙のまま、何も言わずに歩いていると
やっぱり気まずくなってきたのか声を掛けてみただが

「何だ?」

「い、いや、なんでもない…」

話す事が無いのでそこで会話終了となってしまった
また暫く歩いていると突然異変は起きた
近くにあった木の陰から何かが飛び出してきた

「うがぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

「きゃーーー!!!!!!出たぁーーーー!!!」

「あははは!大丈夫ですよ先輩!
 俺っすよ俺!堀尾っす!!驚きました!?
 これ乾先輩がしてくれたメイクなんですけどすごいリアルで…って先輩?」

堀尾が見ると目の前に居たはずのが消えていた
‘本当にオバケ!?’と思いきや足元を見ると
そこには目をつぶり、耳をふさぎながら
小さく縮まって震えている先程驚かした先輩がいた

「いやぁ…来ないでぇ…」

「先輩!?」

!?」

堀尾の事はお構い無しに
海堂もしゃがんで、半泣きになってるを自分へと引き寄せる

「大丈夫か?…」

「ぇ…って…よ、呼び捨て!?」

さすがに海堂の行動に驚いて声を上げる堀尾
そして混乱するばかり
堀尾の存在を思い出した海堂は堀尾を
ギロッと睨んだ
そして堀尾はメイクの上からでも見えるような青で顔を染める

「お前らはもういい…」

「ぇ…え?」

「俺達が林を出るまでお前らオバケ役は引っ込んでろ」

「え゛!!でもそんな!!」

「フシュ〜(ギロッ)」

「は、はいぃ!!他のやつらにも伝えてきます!!!」

そう言い再び堀尾は木の影へと消えて行った
かわいそうな奴…(笑
…いっぽうはまだ震えが止まらず縮まっていた
耳をきつく手でふさいでいた所為かさっきまでの会話は聞こえてなかったらしい

「おい、もう大丈夫だ」

「か、海堂君?」

やっと目を開いて暗闇の中かすかに見える海堂を見上げた

「オバケは俺が追い払った」

「え…?」

辺りを見渡すと先程飛び出してきた人物はもういなかった

「あれ誰だったの?」

「…堀尾だ」

「え!?堀尾君だったの!?全然わかんなかった…」

「すげぇグロイメイクしてたしな…」

「はわぁ…乾先輩こってる〜!」

「「プッ」」

二人同時にふき出した
さっきまでの怖い雰囲気はもうすっかりなくなっていた

「あはは!海堂君が笑うの初めて見た!」

「笑っちゃ悪いかよ…」

「ううん、可愛いよvv」

薄暗いけどには海堂が赤くなってる事がわかった
クスクスっと笑い
立ち上がって膝に付いた泥をはらった
それに続いて海堂もゆっくりと立ち上がる

「ねぇ、海堂君…」

「あ?」

「あのさ…えっと…その…
 …手…繋いでもいい?」

恥ずかしいけど
勇気を振り絞って
何とか言いきった
そして彼は…

「フシュ〜…」

ぎこちない動きで右手をに差し出した
地面に転がっていた懐中電灯を右手で拾って
彼の右手を左手で握った

初めて触れたその手は
自分の手より大きくて暖かくて
そして握った瞬間ボッと熱くなった

手を繋いだまま再び道を進んで行くと
林から抜けて小さな湖へとたどり着いた
そしてまだ続く道を進んで少し左方向へと歩いてみると
そこには一本だけ柳が立っていた
さらに近づいて懐中電灯で照らすとそこにはテニスボールがいっぱい転がっていた

「どれもってく??」

「どれでもいいだろ…」

「う〜ん…じゃあこれにしよう!」

今にも水の中へと転がり落ちてしまいそうなボールを選び
それを拾う為しゃがんだだったのだが

ズルッ

「きゃっ!!」

足を泥の上で滑らせてしまい
湖の中へ落ちそうになる

グイッ

後ろにいた海堂が間一髪で握っていた手に力をいれて
が落ちる前に自分へと引き戻す

「危ねぇな、何やってんだよ…」

「ご、ごめん(汗)
 でも見て!救助成功☆」

自分の腕の中にすっぽりとはまった彼女の手を見ると
先程落ちそうになっていたボールがあった

「ったく…無茶するやつだぜ…」

「えへへvvさて、戻ろっか!」

そのままボールを持って二人で再び林の中へと入って行く
スタート地点へ戻るとそこには今にも泣きそうな菊丸先輩と
海堂に対して嫌味や愚痴を言う桃城と越前が待っていた
そしては一方何故堀尾以外のオバケ役が
あの後全然出てこなかったのかがわからないままだった…






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あとがき    12/27/2004
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やっと出来ました!!「合宿MAKE LOVE☆3」!!!
千絵様、期待をさせながらこんなに時間をかけてしまって、本当に申し訳ないです…
ごめんなさい!!!!( > <;)
でも…でも時間をかけた分愛情がいっぱいつまっているのですよvvv(ホザケッ
ε=(。・д・。)フー…
やはり私は文章を書くのは苦手です…(をひっ
むぅ〜…漫画や絵で表現する方が私的にはやりやすいんですけどね〜
でもまだ頑張りたいと思います!!

今回海堂君いっぱい喋りましたね〜!なんかだんだんさんと打ち解けていってます☆
さて、いよいよ次で最終回でございます!
またしばらくお待たせしてしまうかもしれませんが、気長にお願いします!!

☆★☆Merry Christmas & Happy New Year!!☆★☆
〜Love from Akina Haduki〜