「ん゛〜…朝か…」

起き上がってカーテンを開けて空を見上げると…

うわ…ひどい雨雲…どおりで何時もよりだるい訳だ…









Wanna Ride?








ふと目覚まし時計を見る

「…」



ゲッ




「やっば!遅刻じゃん!!!」


あわてて着替えて部屋を出る

キッチンにはお母さんが朝食をテーブルの上に並べていた

「お母さん!!何で起こしてくれなかったのぉ〜〜〜!?(泣)」

口の中にトーストを無理矢理押し込みながら叫ぶ

「ごめん、母さんも寝坊しちゃいましたぁ〜
 …あはっ♪」

「…」

「あはっ♪」じゃないよ!「あはっ♪」じゃあ!!!ったく…(怒)

お母さんのぶりっ子にはまいりますよホント…

「あ゛ぁ゛もう家出なきゃ!!いってきまぁす!!!」

「いってらっしゃ〜い」

笑顔で手をふりながら娘を見送るお気楽主婦であった…




こんな母とは違って大急ぎで学校を目指して走る

しかし…




ピチャピチャ

ザーーーーー

「やぁ〜〜〜!!!降ってきちゃったよ〜!!!
 …どうしよう!!傘忘れちゃった!!!(汗)」

鞄を頭の上に乗せて走り出す

んも〜!!なんでよりによって『今』降るかな〜!?(怒)

まっすぐ道を走ってると…


「うわぁ〜〜〜!!!!」

「きゃ〜〜〜〜!!!!」

キキィィィィィィィィィィィ!!!!


私引かれた?今引かれたの?今チャリに引かれたの!?

そっと、慌てて閉じた目を開けて見ると…
なんとかギリギリセーフ
横の道から乱入してきた自転車は足元まで来て止まっていた

「っぶね〜…」

声に反応し足元から目を離し自転車の持ち主を見ると

「あっ…」

「あ…?」

自転車に乗っていたのはどこかで見た顔
よく考えればクラスメートだった

「なんだ、じゃね〜か」

「そ〜ゆ〜あんたは桃城武…」

フルネームを言い合う
そして変な沈黙に包まれる
沈黙を壊したのは桃城の方だった

「まぁそれは良しとして…お前大丈夫か!?怪我とかねぇか!?
 俺の不注意だった!!!すまん!!!」

変な間のせいでボーっとしていた
そうだ、私さっきまでチャリに引かれそうだったのか…
と今ごろ思い出す

「ああ…うん。一応、大丈夫だけど…
 おかげで遅刻みたい、今から全速力走っても無理だね。間に合わないや。」

「じゃあ乗ってけよ」

「は?」

あまりにも急すぎて唖然としてしまった

「だから乗れって。チャリだったら間に合うだろ、それにお前びしょ濡れ寸前!
 傘もってこなかったのかよ?」

びしょ濡れ寸前って…もう十分びしょ濡れなんっすけど…

「ああ、うん。寝坊したから持ってくるの忘れた」

「じゃあ、俺の傘使えよ。俺チャリこぎながら傘もってるから上手く走れねぇんだ!
 だからかわりに持ってくれれば助かるぜ!」

『乗れよっ』と顎で誘う

此の際、遅刻するよりはマシか…と思い大人しく自転車の後ろに乗る
『ほれっ』と傘を渡され二人がちゃんと入るように持つ

「しっかり捕まっとけよな!」
と言われ肩に手を置く
そして桃城がペダルを漕ぎ始めた
走ってる間または曇り空を眺め自分の世界へと入って行く…

そういえば桃城と話すのは初めてかもしれない…
教室は同じでも席は離れてるし
休み時間はいつもに会いに隣のクラスへ移動してるからな〜…
話すチャンス今までなかったんだよね…
なんかドキドキするなぁ…なんでだろう…

ボーっとしてるうちにスピードが落ちて行き
最後には止まった

「おいっ、着いたぞ??」

はっ!!っと気が付くと学校の問まで来ていた
は慌てて桃城の後ろから降りる
降りたのはいいが、傘をもったまま
桃城と自分を雨からカバーする為に動けない

「俺チャリ置いて来るから教室に先行ってろよ、傘はもってっていいから」

「え…でも…それじゃあアンタが濡れるじゃん…」

「『アンタ』じゃなくて『武』って呼べよ。
 俺は濡れても平気平気!風邪には強い方なんだぜ!」

(それって馬鹿だって事?)(笑)

「そ、そう…?なんか悪いけど、じゃあ先行ってるね…?
 また後で教室でネ。」

「ああ、じゃ。ちょっくら行って来る!」

と言い傘の下から出て雨の中走ってく桃城

早いなぁ〜マッハ5位かな?

そしては先に教室へと向かった…






― 教室の中 ―

ガラッ

「おはよ〜」

自転車のおかげで余裕で学校に着いた
ちょっちご機嫌であった
でもご機嫌だったのはそれだけではなく、桃城と登校出来たからでも…?

席に着き、一時間目の授業の為の教科書とノートを取り出しはじめる
だがこの行動は隣のクラスからやって来た親友のちゃんに邪魔されたのだった

バンッ

「ちょっと!どう言う事よ!?」

急に机を強く叩かれ、その音にビックリする

「え…?何が?」

「何がじゃないわよ!!何ちゃっかり桃城君の自転車に乗って登校してんのさ!?
何人か生徒が窓から目撃して大騒ぎになってるんだから!!」

へ?そうなんだ?っとあまり気にしていない
マイペースだ…

「そんな平気でいられるのも今のうちだよ!!ファンの子なんか皆カンカンだよ!?」

「ファンの子…?あいつ、ファンなんかいたんだ…すごいなぁ〜…」

まぁファンなら私にも居るらしいけどね…


そう、は見た目で言うと可愛い方で
勉強もスポーツも何でもこなせて
マイペースだけど性格的にも悪くなかったので男子にも女子にも大人気だった
後輩達にとっては憧れの存在で、先輩達にはマスコット的(?)な存在でもあった


「そんな事はいいとして!!!!!!!あんた達いったいど〜ゆ〜関係なのよ!?!?」

「いやぁ…ど〜ゆ〜関係とは言われても…今日始めて話したし…
 さっきアイツのチャリに引かれそうになってさ、『あ〜もう遅刻だな…』って言ったら
『おう、じゃ〜俺が乗せてってやるぜぃ☆』みたいな?」

いや…ちょっと台詞違いますよ…さん??「☆」なんかついてなかったし、「☆」なんか…(汗)


ガラッ


((((((((((((あ…))))))))))))

クラス全員が行動を止めドアの方へ向いた

噂をすれば…桃城であった

「よっ!!」

自分に対するクラスのリアクションは全く気にかけずに声をかける桃城

「よっ、武!はい、これ傘返すね。」

てかいつの間にか私等呼び捨てで呼び合ってるし…

「おう、サンキュー
 んじゃ〜またな!」

と言い教室の反対側へと進む
桃城が席に着くと再びクラスルームの中が大騒ぎになる

〜〜〜〜!!!!何今のなれなれしい態度は!?『』!?『武』!?
 今日話したばっかでどうここまでなれなれしくなる訳!?!?」

再びちゃんのクエスチョンシューティング(?)が始まる

ちゃんすごぉ〜い!!どうやって仲良くなったの!?」

「ちょっと、アンタあんま桃城君vとなれなれしくしないでよね!!」

さん達いつからそ〜ゆ〜関係に!?」

さんと桃城君かぁ〜…なんか理想なカップルですよね!」

「ねぇ!私達友達よね!?とぉもぉだぁちぃ☆よね!?紹介してよ!!」

他の女子も続いての周りに集まって来同じような質問を聞いて来る

そして更に、桃城の席の方では…

「お前何さんとなれなれしくしてるんだよ!?」

「そうだ、そうだ!!さんは皆の物なんだぞ!?」

「てかおめぇいつから呼び捨てで呼んでるんだ!?」

「『武』か…俺もに下の名前で呼ばれてみたいな…」

「桃ちゃんよぉ〜俺たち友達vで?どこまで行った?」

男子に囲まれて、また同じようなシチュエーションにいた
すると桃城は…

「ああ、俺達今日から友達になったから…
 
な!!!!

と勝手に決めて
向こうにいるに向かって叫ぶ

そしては…

周りに居る女子のせいで桃城が何の話をしてるのやらサッパリ
だが…





「え?あ、
うん!!





適当に答える
そして桃城は『ほらな、言った通りだろ』っとクラスメートに言い切る
男子生徒は唖然としながら桃城を見つめるだけ

するとチャイムがなり
先生が教室に入ってきて皆が席へ着く
も自分の教室へ戻り
授業は始まった…






― 昼休み ―

「ふんふんふんっ♪」

スキップしながら廊下を通る
階段をのぼって屋上へと向かう
ちょうど屋上から下りてきたにバッタリ会う

「どぉしたの?、鼻歌なんか歌っちゃって」

「いやぁ〜聞いてくださいよさん、今日ね…ついにね…」

に自分の顔を近付けて急にニヤッっと笑う

「な、何よ…気持ち悪いわね…(汗)」

「実はね〜ついに手に入ったのですよ!!!
 
あの幻のカニクリームコロッケパンが!!!!!!!!!
 そう…めったに売ってなくて売ってたとしても一瞬で売切れてしまう伝説のパン…
 私は何年この日を待っていただろう!!!!!…ぃゃ、一年しか待ってないんだけどさ…
 とりあえず!!私はその超レアのカニクリームコロッケパンを今日!手に!いれたのだ!!!!!!

「そこ!!!廊下で騒ぐな!!!」

「るさいっっ!!!センコーにこの気持ちの何がわかる!!!」

(ムカッ)

〜!!!!放課後職員室に来るかぁ!?(怒)」

「…」

「…?」

「…(汗)」

「…??」

「先生すみませんでしたぁ!!!!」

捨て台詞を吐いて屋上へと逃げるであった…(笑)






― そして屋上 ―

タッタッタ

ガチャガチャ

キィィ

バタンッ

「ハァ〜…
 私だってバレテタし…(汗)
 ん〜でも『すみません』って誤ったから許してくれるよね?…
よね?(死)」

が頭を抱えながらさっき自分がとった行動の後悔していると…

「何独り言言ってんだ?お前…」

へ?空から声がした?
んなアホな…

そして上を見てみると
桃城だった

「よぉ、!」

「あ、やっ!」

軽く挨拶を交わす二人
でもその後どういう効動をとればいいのか解らないはただそこで手を上げたまんま固まっていた

「何突っ立ってんだよ、上がって来いよ」

「え?う、うん…」

なんか変な感じ
本当に私達ってなれなれしいよね…
今日話したばっかなのに…なんか自然的…
だけどよく考えれば私達お互い何も知らないんだよね
もっと…武の事が知りたいな…

また考え事をしながら梯子を上ってゆく

上がって見ると…

「うわっ!何これぇ…」

「何って俺の昼飯だけど?」

が目にしたのはもうすぐ空の弁当箱を持っている桃城と
その後ろにある…
まるでヘン○ルとグレー○ルが中から出て来そうな
大きな菓子パンの山

「すごい量…まぢで全部自分で食べる気?」

「おう、当たり前よ!」

「うわぁ〜…(汗)
 決めた…今日からアンタのあだ名
ブラックホールね」

「なんかカッコイイけどあまり喜べるような名前じゃねぇな…ねぇよ…(汗)」

「あはは、冗談。本名より長いあだ名作ってどうすんのさ」

「ははは、それもそうだな。
まぁ座れよ、風吹いたらパンツ見えちまうぜ!(笑)」

「あ、うん。って一言多いよ!!!」

「あははははははは!!!」

怒ってほっぺをふくらましながらは桃城をポカポカと殴り始める
でもちゃんと痛くないように加減しながら
すると…






ビュッ






「キャ!!!!」

急に大きな風が吹いて…
見事にのスカートは捲り上がった
しかも桃城の目の前で!!!

「うわっ!!!!」

驚いた桃城は慌ててくるっと回りに背を向ける
スカートをまだ吹いている風の中おさえながらの顔は真っ赤に染まる

「み、見た…?」

「…」

「見たんだ…(汗)」

「…」

「武…?どうしたの?私別に怒らないよ?」

「…」

「だぁ〜いじょうぶだって!恥ずかしいけど事故だったし…」

「…」

いくら話し掛けても全然返事が戻ってこない

「武?」

不思議に思い桃城の背後からのぞくと…
コンクリートの上に赤い液体が…
その液体は赤面した桃城の顔をおえてる手からぽたぽたと流れていて…
そう…鼻血であった…

「うわっ!?武!?鼻血!?大丈夫!?」

慌ててポケットからティッシュを取り出したが
そのせいでスカートをおさえてた手がスカートから離れてしまい
再び舞い上がるスカート…

ブーーーーーーーーー!!!

桃城の鼻血は一気に勢いを増す

「キャァ〜〜〜!!!武!?!?!?」

こうして屋上は大騒ぎになるのであった…






― 10分後 ―

「大丈夫…?武…」

「あ、ああ…何とか…」

「でもあそこまで鼻血出るとはな〜…そんなに色気あった?(笑)」

「…(赤面)」

「あ、また赤くなった(ニヤッ)」

「…そ…そんな事より早く飯食おうぜ、飯!!」

あ…話そらした…まいっか

「そうだね、早く食べないと昼休み終わっちゃう」

こうしてそれぞれの菓子パンの袋を開け噛み付く

「んむぅ〜vvvおいしぃvvv」

「ん?何のパン?それ」

「えぇ〜?カニクリームコロッケパンだべぇ?」

「え!?マジ!?あの超レアの!?」

「そうそう!!マジ美味い!!(感動)」

「いいなぁ〜…俺も食いてぇ〜…」

は一瞬自分が大きくかぶりついたパンを見て桃城を見る

「えっと…食べる…?」

「…」

「…?」





「マジで?」




急に顔を近付けてきた桃城に驚き後ろへ倒れそうになる

「え…う、うん…食べかけだけど…」

「いや、俺全然かまわねぇから!!
 ほら、俺のパンもやる!!」

目を輝かせながらを見つめる
適当にパンの山からジャムパンをとって差し出しながら

「は、はい…(汗)」

「さ〜んきゅ〜vvv」

ガブリと一口分のパンを口に含み
頬ぶりながら幸せそうに味わう桃城

何か可愛いかも…v

てゆ〜かこれって…






立派な間接キスなのでは!?






今ごろ気づく

でも…本人はパンに夢中で気付いてないみたいだから…いいか…






― 数分後 ―

「ん〜!きもちいぃ〜♪」

食事を終えごろんと寝っ転がる

「お前食べてすぐ寝ると太るぞ」

まだ食べ終わっていない桃城が最後のメロンパンの袋を開けながら言う

「いいじゃん別に、別に武が困るわけじゃないし」

「いや、そうだけどさ…一応心配して…」

「え?」

「なんでもない。
 それにしてもよく晴れたなぁ〜今朝とは大違い!」

「本当にそうだよねぇ〜あんなにひどいドシャブリだったのに…」

青くすんだ空を見上げながら少し沈黙する二人
先に喋ったのは桃城だった

「そういえばさ…」

「ん?」

「さっきのって…間接キスにならねぇのか?」



ドキッ



「え…あ…うん…そういえばそうだね…(汗)」

しらじらしく言いながら少し頬を赤らめる
桃城はまだ空を見上げていた
多分…彼の顔も赤くなってるんだろう…

「…」

「…」

「な、なぁ…」

「何…?」

「俺の事どう思う?」

「はぁ?」

「いや…別に答えたくなければ別に答えなくてもいいけどさ…」

「…」

無言で固まる
ど、どうしよう…私、武の事あんま知らないし…
ひゃ〜…ドキドキが止まらないよ…!!

「お、俺は!!」

急に大きな声を上げる桃城
空から目を離し、をじっと見詰める
だが恥ずかしくなったのか目をそらし、下を見る

「俺は…結構好きだけどな…の事…」

「え…」

「実は…なんつ〜か…前から気になってたんだよな、お前の事…」

思ってもみなかった発言にただ呆然と桃城を見詰める

「俺の名前もさ…普通は『桃ちゃん』って呼べって皆に言うんだけど…には『武』って呼ばれたかったんだよな…」

そ、そうなんだ…と気付きもしなかった

「そんで…急にでちょっと困るかもしんないけど…俺と付き合って…?」

少し弱気な桃城
いつもの自信満々な彼とは違う面を見たようで微笑む








「よ、よろしくお願いします…///」








こうして新たなカップル誕生であった
そしてニュースは次の日学校中に広まり
新たな噂も誕生するのであった…






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あとがき    4/26/2004
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えっと、桃ちゃんパロでした!!
ここまで読んでくださって有難うございます!
一時は終わり方に詰まってどうなるかと思いましたけど、なんとか終わりました。安心です。
終わり方が一番難しいですね!
それにしても…
気のせいだろうか?今まで書いてきたパロの中でこれが一番まともな気がする…(汗)
ま、まぁこんな私ですがこれからもよろしくです!